映画のレビュー

「予告犯」という映画を作業のついでに流し見しようとしたら、うっかり見入ってしまった。

単純にストーリーが面白かったこともあるが、導入部分に既視感があったからだ。

それもそのはず、主人公が堕ちる描写部分はネットミーム化されていたため、数年インターネットを漂っていれば遭遇できるほど有名なものだ。

ストーリーは割愛するが、視聴後、僕はこの映画に好印象を抱いた。

世間的でもそれなりの高評価をしているに違いないと好奇心で映画レビューサイトを覗いてみた。

邦画の場合、評価は概ね低い傾向があるなかで、この映画のレビュー結果はまずまず良い方であった。

予想通りで安心した節もあるが、数個レビューを読んでいて気になる点が。

・テーマを理解していない事による低評価

・一般的なモラルに反する印象を抱かせることへの糾弾としての低評価

この2つ。

1点目はよくあることだ、ちゃんと観てないからと判らないのだ。

これはどの映画のレビューでも一定数存在する。

ヤフー知恵袋でも映画の内容について質問する人が多数いるくらいには人間の理解力には差がある。

これは僕自身にも言えることで、つまらないなと思った映画は自分の知見不足であるケースも多いだろう。

さて2点目である。

この映画は殺人に至るまでの過程を若干肯定するように描写されている。

私も同情の至りであった。

確かに殺人は許されないことであり、それを肯定することもこれに等しくだ。

しかし、世間のニュース報道をみると、犯人に同情してしまうことも稀にある。

いじめの報復や虐待に対する復讐など、気持ちがわからなくもないというそれだ。

今回取り上げたいのはこの映画はフィクションである事実だ。

現実世界からすっぽりと抜け出したものに対しても、人はそこにモラルを求めてしまうようだ。

これは悪いことではないのだろうが、映画のレビュー者としては不適格なのではなかろうかと頭をよぎった。

感受性が高いレビューなのだろうが、それはちょっと違うような。

タイトル的に犯罪ものであり、ある程度の残酷描写もあるであろうと期待して視聴した行動にあなたのモラルは介入しなかったのだろうか。

自分の行為と、レビューに表明する主張が食い違っているような、説得力がなくなっているようなそんな気がしたのだ。

要するに、レビューなんてしょうもないのだ。

思ったことを適当に書いているだけのものに、自分の素直な感想を上書きされないように気をつけなさいよという話。

しかし、こんなことを書きながら僕はレビューで学ぶことも多い。

僕もまた矛盾している間抜けだ。

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